「資産運用」っていろんなところで聞きますよね。
年金や雇用不安などの時代背景を利用して、「資産運用」を売り込む企業も増えています。「今の時代、自分で資産運用をしていかなくてはいけないでしょう」などと言って。そして、投資信託や不動産投資を勧めてくる。
確かに、資産運用をやるべきというのは間違っていないと思います。
しかし!こういう風に「資産運用を売り込む 人たち」は、自分が儲かるから売り込んでくるのです。(ほとんどの場合)ノルマがあったりしてそういうことをやっているのですが、多くの場合、本当に儲かるのは「売り込む人間」だけだったりします。だいたい、人に勧めるほどの資産運用の商品なら、自分で投資するなどしているはずですが、実際は自分は使わずに人に売り込んでいる場合が多い。
お金の世界、資産運用の世界、投資の世界というものは、何も知らずに儲けられるほど甘くはありません。人に勧められて投資信託などに投資をする場合にも、「それは本当に利益をもたらしてくれるのか?」を自分で分析できないのなら手を出すべきではないと思います。
危険ですから。
人に勧められて投資信託などの投資商品を買ったりすると、売り込んだ人に手数料が入ったり、成績が上がって給料が増えたりします。
ビジネスの世界っていうのは、双方に有益なことがあることが多いのですが、こういう資産運用などのお金にまつわる取引の場合はそうとも言えないのです。
「詳しい人が勧めてきたから、買ってみた」
これは上手く売り込まれた証拠です。売り込む人は、売り込むために練習したり、知識をつけたりしているのですから。
僕は、資産運用に本当に詳しい・強い人は人に特定の商品を勧めることは少ないと思っています。だって、知識がないのは危険ですから。本当に資産運用を理解している人なら、まず知識をつけることを勧めると思うのです。
さあ、そんな「資産運用」ですが、どういうものか知っていますか?
「資産運用=投資」というイメージが強いと思います。資産運用と言って、投資信託などを勧めるところが多いですからね。
まあ、「資産運用=投資」は間違っていません。 その通りです。しかし、これだけでは不足がある。
資産運用には大きく分けて「投資」と「貯蓄」があります。そう、「貯金すること」も実は資産運用なのです。
「貯蓄」には、お金を持ち続ける能力が必要。「投資」には、お金を増やす能力が必要。
つまり、資産運用をするにはしっかりした能力が必要なんです。いい情報を知ればいいだけではありません。
これはとんでもない誤解です。こういう誤解が大きなリスクになるのです。
そして、お金を持ち続けるには、持ち続けるためのお金を稼がなければならない。お金を増やすには、増やすためのお金を稼がなければならない。
いくら稼げても、持ち続けることが出来なければ意味がない。いくら増やせても、持ち続けることが出来なければ意味がない。
資産運用をするなら、まずはお金を稼げることが必要。そして、投資をするなら「貯蓄の能力」が必要。リスクを嫌うなら、投資をしなければいい。
資産運用は、お金を増やすこと以上に、「貯蓄をする能力」が大切になります。ただ「お金が増えればいい」と思ってやるだけでは欠陥があるんです。
資産運用を正しくやるには、個人の能力は絶対に必要だと思います。「資産運用」は商品になるので売り込んでくる人は絶対にいますが、知識なしにやるのは大きなリスク。
資産運用を正しくやるには、お金そのものに強くなる必要があります。「いい情報」なんて、情報社会と言われている今、多くの人が知っているということを忘れないで下さい。