あなたはお金と付き合いがありますか?
ありますよね。
お金がなくては食べ物も買えないし、家に住めないし、服も買えない。つまり、お金を稼がなくてはいけない。
お金を稼いで消費しているだけでは将来が不安。だから、貯金したり、投資をしたり、年金を払ったり、保険に入ったりするのでしょう。
誰でもお金と付き合いありますよね。
では、あなたはお金の知識がありますか?
「実はそんなに詳しくない・・・」
そんな方が多いのではないでしょうか?貯金が出来なかったり、無駄遣いが多かったり、投資を知らなかったり、保険の選び方がわからなかったり、稼ぎ方がわからなかったり。
毎日付き合っているお金のことをよく知らない。これでは、相手のことをよく知らないのに結婚しているのと同じです。
日本ではお金を嫌うような風習があるのですが、そんなものに惑わされてはいけません。これってほとんどの場合食わず嫌い。よく知りもしないくせに嫌っているのです。
「こういう経験があってお金が嫌いになった」
何らかの経験でお金を嫌いになる人はいます。そんなことを言っていても、お金を稼いで、お金を使っているのはおかしくないですか?本当に嫌いなら、お金を稼ぐことも、使うことも、貯金することもしなければいいんです。
でも、そんなことは出来ないですよね?生きていけなくなりますから。
そもそも、経験からお金を嫌いになる原因のほとんどは、お金に対する無知からくるものです。お金のことをよく知らないから失敗をしたりして、よく知らないからそのまま嫌いになるのです。だって、一方的に嫌いになるほうが楽ですから。
貴重な時間を使ってお金のことを学ぶよりも、何かと理由をつけて突き放すほうがずっと楽です。たとえ、それが勘違いによるものでも。
知識弱者と知識強者
人は不思議な生き物です。毎日のように付き合っているお金のことを知らなかったり、嫌っていたりします。それなのに、お金を稼いだり、使ったり、投資していたり、保険に入っていたりするのです。
よく考えればおかしいと思いませんか?それだけ密に付き合っているお金のことをよく知らないなんて。
確かに、お金のことをそこまで知らなくても生きていくことは出来ます。しかし、知らないでいるデメリットはあまりに大きい。
お金のことを知らずに社会で生きているのは、勝ち方を知らないでマージャンをしているようなものです。つまり、知っている人のほうが絶対的に有利。
社会では、お金を稼ぎやすい人と稼ぎにくい人がいます。その大きな違いを生み出すのが、「社会の仕組みを知っているのか、いないのか」という部分です。
社会の仕組み、特にお金の流れる仕組みを知らない人は、非常に不利な立場にいます。
そして、お金に対して無知な人は、お金の仕組みをよくわかっている人にとっては絶好のカモです。その典型が詐欺ですね。知識がある人が、知識のない人を騙してお金を奪う。詐欺というものは、知識があれば防げるものが多くあります。
知識のある人が無知な人からお金を集める。
これって別に詐欺だけの話じゃないですよ。
むしろ、この社会そのものがそういう仕組みなんです。お金のことをわかっていないお客からはお金を儲けやすい。これは当然のことなんですが、無知な人はわかっていないようです。
世の中に溢れている商品・サービスのほとんどはお金儲けを目的としています。人によっては「これってどうやって儲けているんだろう?」というのもあると思います。広告とか、証券業とか、投資事業とか、銀行業とか、いろいろ。
自分はよく知らない、わからないものでも、ちゃんと「儲かる仕組み」が出来上がっているんです。 誰が?そう、儲かるのはあなたじゃありません。売る側の人です。
世の中にある商品・サービスを提供しているのはほとんどの場合「会社」です。あとは、個人事業主とかもいるでしょうが。
会社は利益を生み出すことを目的としています。別に理念を持っている会社もありますが、結局はお金を儲けます。だってそうしないと経営者も儲からないし、従業員に給料が払えないし、国に税金を払えないし、株主に配当を払えないし、債権者に返済も出来ません。
つまり、あなたが世の中の商品やサービスにお金を払った場合、必ず別の誰かが儲かっているということなんです。
このことを意識しているのと意識していないのでは、雲泥の差があります。
お金を払うと別の誰かが儲かる
銀行にお金を預けると、銀行が儲かっているなんて知っていますか?保険は、保険会社が儲かるためのものってことに気づいていますか?投資信託を買うと、手数料が発生することに気づいていますか?買い物で払ったお金が誰かの給料になることに気づいていますか?
あなたのが払ったお金はは別の誰かの収入になる。
これが社会の仕組みです。お金は流れているんです。
払って終わり、貰って終わりなんてことはありません。
自分が稼いでいるお金は、誰かがどこかで支払ったもの。自分が払ったお金は、流れ流れて誰かの元に届きます。
こんな感じで、社会の中をお金はぐるぐると回っているのです。その流れを多く集める仕組みを作った人が「金持ち」。その仕組みすら知らない人は「弱者」。
経済もグローバル化した今、お金を多く集める仕組みを持っている国が経済大国であり、その国の中でも弱者と強者がいる。お金というものは、集まるべきところに集まるようになっています。
そして、その仕組みに気づかない人は、おのずとお金を吐き出しやすくなっている。まあ、仕組みに上手くはまってしまう、とでも言いますか。
お金のことをよく知らないから、知っている人の言葉を信じてしまうんですね。これって、前述の詐欺のことにもあてはまりますが。
「今がチャンス!」とか言われて投資信託を買ったり、保険に入ったり、ローンを組んだり、高い買い物をしたり。
「今しかない」なんてなんとも下手な宣伝文句なんですが、これでも信じる人はいます。だって、お金に対して無知なんですもの。
お金の仕組みを読めないので、いろんな宣伝文句を鵜呑みにしてしまう。なんて無駄なことか。
そもそも、大事なお金を支払うのなら、もっと知ってからでもいい気がします。自分よりも詳しい人の宣伝文句を鵜呑みにして、他人を儲けさせる必要もないでしょうに。
基本的に、いろんなものを勧めてくる「営業マン」の言ってることって宣伝文句です。これが普通の知人からのものなら「口コミ」と言えますが。
宣伝するということは、その人に利益があるということ。宣伝する人にお金を払えば、その人の会社やその人自身が儲かる。当たり前のことなんですが、意外と多くの人が気づかないで、宣伝文句を鵜呑みにしている。
お金の知識がしっかりあれば、無駄な投資や保険やローンなどに関わることもないでしょうに、多くの人が無知なために損をしている。逆に言えば、知識のある人は得をしている。
商品を買うときも、「これにそんなに価値があるのか?」ということをわかれば、無駄な支出も減るでしょう。まあ、「自分に必要か?本当に欲しいのか?」などもよくわからない、後悔しやすい人にとっては難しいかもしれませんが。
お金の知識がなぜ必要か?それは「自分自身のため」です。
あなた自身のためにです。「弱者」から抜け出し、カモにならないようにするために。
この社会は、知識がある人のほうが絶対的に有利です。社会を生き抜くために、お金の知識は必要なんです。