ビジネスって何のためにやりますか?
お金を儲けるため?
世の中に貢献するため?
有名になるため?
ビジネスにはお金が関わってきます。むしろ、お金を儲けなければビジネスとして成り立たないとも言える。
ビジネスって聞くと、「自分には関係ない」と思ってしまう方もいるのではないでしょうか?
しかし、実際はほとんどの人に関係があります。
あなたが会社で働いているのなら、簡単にわかりますよね?会社とは、ビジネスを行って成り立っています。何らかのビジネスを持ち、お客さんに商品やサービスを提供し、お金を稼いでいる。会社という組織には、必ずビジネスが存在しています。
つまり、そこで働くあなたはビジネスの一部として働いているということ。儲かる仕組みの一部として働いているんです。会社に勤めているのなら、あなたはビジネスに関係がないわけがない。
では、学生や主婦など、働いていない人たちはどうでしょうか?
「私にビジネスなんて関係ない!」と思いますか?
残念。実はビジネスに関わっています。
あなたが会社で働いていなくても、買い物をしたりしてお金を使っていますよね?学生だって普通にお金を使います。
コンビニでお菓子を買ったり、欲しい服を買ったり、映画を観に行ったり。
では、コンビニとか映画館とかは何でしょうか?ただのお店?正にそうです。そして、お店は何でしょうか?そう、それはビジネスです。
コンビニも映画館も、ついでに銀行やパチンコ屋なんかも、誰かが作り上げて形にした立派なビジネスです。
つまり、そういうものを利用しているあなたも、ちゃんとビジネスに関わっているんです。
なぜか?
それは、お客さんがいないとビジネスが成り立たないからです。
コンビニが大きな街のど真ん中にあろうとも、お客さんが一人も来なかったらビジネスとして成り立たない。お客さんが来なければ商品を売る相手もいないし、商品を売る相手がいないということは儲からない。
お店や会社があればビジネスが成り立つわけではない。お店や会社があり、そこにお客さんが集まって、お金を払ってくれる。そこで初めてビジネスとして成り立つようになるんです。
ビジネスの基礎の基礎
「需要」と「供給」という言葉がありますよね?これは確か義務教育で普通に習うことです。いや、義務教育で何を習ったかなんてそんなに覚えてないんですよ。
「需要」というのは簡単に言うと、誰かが「こういうのが欲しい」と思うことです。あなたが何かしらの商品やサービスを欲しがる。「こういう服が欲しい」とか「こういうものを食べたい」とか。
「供給」というのは簡単に言うと、誰かが商品やサービスなどを提供することです。「うちはこういう商品を扱っています」とか「こんな映画をやりますよ」とか。
そして、需要と供給が合わさったときに消費が生まれる。
例えば、「私、チョコレートケーキが食べたいわ」という誰かがいて、「うちはチョコレートケーキを売ってますよ」というお店が現れる。そんなときに、消費というのは生まれるんです。
だから、需要と供給というのはよく 使われるんじゃないでしょうか?経済の成り立ちに深く関わってきますから。
需要があって、供給が意味のあるものになる。需要がないところに供給を行っても、何の意味もないかもしれない。
なにやら当たり前のことですが、需要と供給の関係を知ればビジネスがどういう風に成り立っているのかが少しは理解できるようになります。
要は、「売る側」と「買う側」が両方存在しないとビジネスとして成り立たないわけですね。
ではでは、あなたが供給する側だとして、どういう商品やサービスを供給すればいいと思いますか?
需要を調査し、それに合わせたものを作る?確かに、それで需要と供給は成り立ちます。
ちなみに、あなたが需要を持つ側だとして、どんなときに需要が生まれると思いますか?単なる思い付き?欲求によるもの?
需要が生まれるタイミング。それは意外と誤解しやすいものです。実際は、需要の調査はそこまで必要ないかもしれない。
あなたが需要を持つ側だとして考えてみて下さい。どんなときに需要を持ちますか?全て自分の中から生まれたものですか?
実は、需要はそこまで重要なことではないんです。
需要を知るよりも大切なこと
需要と供給があって経済が動き始めるのは理解できましたか?需要と供給が同時に存在するとき、そこに消費は生まれるんです。まあ、お金がないと何にもなりませんが。
では、需要は重要ではないとはどういうことでしょうか?
「はあ?素人が何言ってんだよ!?」とか思ってもいいですが、まあ、落ち着いて下さいよ。
ではでは、需要と供給はなぜ生まれるのでしょうか?
「人には欲求があるから」とか「市場をしっかり調査したから」とかではありませんよ。
もっと根本的な話です。
そう、需要と供給が生まれるのは、「そこに人がいるから」。
お金を使うのは人間です。カラスがお金を使って買い物したりしないですよね?お金は、人間が作り出したものです。
お金を使って商品を買ったり、作ったりするのも全部人間。
人間がいないなら、経済における需要と供給なんてゴミくずです。
人がいないと需要も供給も意味がない。
つまり、需要を知り、供給することよりも、「そこに人がいる状態、人が集まる状態」を作ることが第一。
人がいないのに商品を売っても誰も買いに来ないし、人がいないのなら消費も起こらない。
需要と供給云々よりも、まずはお客さんがいることが大事なんです。
お客さんがいれば、商品やサービスを売る価値がある。お客さんがいなければ、商品やサービスを売ることはできない。そう、ビジネスにおいて一番大切なのは、「お客さんを集めること」なんです。
いい商品を作ればお客さんが集まるなんて勘違い。お客さんが集まって、買ってくれてこそ「いい商品だ」という評価が生まれるんです。「うちは素晴らしい商品を提供します」なんて、売る側の自画自賛。「いい商品」を決めるのはお客さんですから。
ちなみに、お客さんを集めれば需要を作ることができます。何かしらの方法でお客さんが集まるようにして、そこに商品やサービスを提供する。そうすると、「あ、こんな商品があるんだ!買ってみよう」とか「あ、こんな映画が始まるんだ!観てみよう」とかに繋がるわけです。
お客さんの集まったところに何かしらの商品やサービスを提供する。それで需要は生まれるんです。
テレビのCMを見て欲求が生まれた経験はありませんか?あなたがテレビのCMを見る。テレビの前には、今や多くのお客さんが集まっています。そこに、ある会社がテレビという媒体を借りてCMを流す。そうするとお客さんは「あ、こんな商品があるんだ!欲しい!」と思う。そして、その後に買い物に出かけたり、たまたま街で見かけたりして買う。
あなたは需要をもともと持っていたわけではないかもしれない。テレビCMを見たりすることによって需要が生まれる場合もあるんです。
テレビCMで消費が起こるのは、テレビの前にお客さんがたくさん集まってるから。一家に一台、もしくはそれ以上のテレビがあるわけですし。しかし、それだけでは消費は起こらない。テレビCMから繋がる場所がなければ。それはお店であったり、インターネットサイトであったり、電話番号だったりします。自分が持つお店などにお客さんが来てこそ、テレビCMは効果を発揮する。
ビジネスでは、お客さんを集めることを最初に行うべき。市場調査とかは別に必要ないんです。
お客さんを集めれば、そこに需要を作り、市場を作り出すことができるから。
とにかく、お客さんにそこに来てもらうこと。先ほど書いたようにCMでお客を集めてもいいし、別の方法もたくさんある。お客さんが集まる場所を作って、お客さんにそこに来てもらう。
そこからビジネスは始まるんです。
つまり、需要を知ることよりも、「どうしたらお客を集めることができるのか?」という戦略のほうがずっと大事なんです。それも含めてマーケティング戦略を作る。お客さんが集まり、買い物をしてくれて、リピーターになって何度も買い物をしてくれるような仕組みを作る。それが実際に機能する。そうしてビジネスは成り立っていきます。
ビジネスの基礎の基礎は、お客さんを集めること。そこから全てのビジネスが始めるんです。