月ごとの収支結果を把握をするのは当たり前。そして、年間の収支結果を把握するのも当たり前。
「種類別収支管理シート」に続いて、「年間収支記録シート」というものを作ってみました。
「種類別収支管理シート」は、一ヶ月ごとの収支を記録・管理するためのもの。「年間収支記録シート」は、「種類別収支管理シート」で計算した一ヶ月ごとの収支結果を記入し、それを年間で計算できるようにしたもの。
「この年の収支結果はどうだったのか?」を簡単に計算できるようにしたものです。いわば、個人の「損益計算書」です。
では、「年間収支記録シート」の簡単な使い方です。
基本的なこと
まずは、タイトルの部分に何年かを記入します。1月から12月まで用意されていますので、「種類別収支記録シート」の「~月度」に合わせて、項目別の月の合計額を記入していく。やることはこれだけです。
あとは、その年が終わったら各項目の合計額を計算する。これをやると、「その年にいくら使ったのか?」や「その年の収入はいくらだったのか?」というのが一目でわかるようになります。
そして、収支の合計の欄を見れば、「その年にいくら儲かったのか?」や「その年にいくら損したのか?」がわかる。これを数年に渡ってやっていくと、年ごとに「どれくらいの利益を出したのか?」「どれくらい損したのか?」ということの変化がわかるようになります。専用のファイルを作って、ファイリングしていって下さい。
累計収支について
「累計収支」は、月が終わるごとに収支結果を計算していく項目です。
1月には、1月の収支結果をそのまま記入します。
1月の収支結果が1万円なら、1月の欄には1万円を記入。2月の収支結果が-5千円なら、1月の1万円に-5千円を足して、5千円と記入。3月の収支結果が1万5千円なら、2月までの5千円に1万5千円を足して2万円、といった感じで使います。
要は、一年が終わるときに収支結果を計算するのではなく、月が終わるごとにその年の収支結果を把握しよう、というもの。
12月の「累計収支」の数字が、そのままその年の収支結果になります。
メモについて
メモ欄は、基本的に自由に使って下さい。
おすすめしたいのは、「この年は住宅を買ったから、大きなマイナスになった」とか「この年は海外旅行に行ったから、雑費が多くなった」、「この年は臨時収入が多かったから、大きな利益を出した」などのことを書いておくこと。
これをやっておくと、後々見直したときに、その年に何があったのかがわかりやすい。
あとは、自分なりに工夫して使ってみて下さい。
まとめ
個人でも、「利益」という考え方は大事。企業では、売上から経費などを差し引いた金額を「利益」として計算します。これは「本質的な儲け」の金額。 いくら売上が多くても、利益がなければ儲かっているとは言えない。
個人でもこれは同じこと。いくら収入が多くても、支出が多くて利益が出なければ、儲かっているとは言えない。
赤字が続いていれば、いつかは破産する。黒字が続いていれば、資産を増やしていることになり、経済的に強くなっていく。
自分の利益額をきちんと把握しているのとしていないのとでは、これからの方針に大きな違いが出るでしょう。
収支結果という現実はいつもそこにあるわけですし、それを無視していても仕方がない。現状を正しく把握し、合理的な戦略を立てるためにも、「自分の本当の儲け」を把握しておくことは非常に大事になるんです。