家計管理というものは、それなりにしっかりやっていますよね。
お金の管理はしっかりやらないと生活が厳しくなるし、下手すると生活ができなくなるかもしれない。
でも、どこかで家計管理を甘く見ていませんか?
家計管理も企業経営と同じくらいの気持ちでやらなければならないなんて考えたことはありますか?
そう、家計管理も経営なんです。
収入があり、支出がある。
それらをきちんと記録し、貯金もしたり、保険に入ったりする。
そうして資産を拡大させていき、日々の予算も考えながら資金繰りも行う。
家計管理は、やっていることは正に経営と同じような感じなんです。
違うところは、多くの家庭は事業計画を考えないというところでしょうか。
家計管理は、会社を経営しているような気持ちで行うべきものなんです。
収入が企業の売上なら、毎月の貯金額は正に企業の利益。
売上から経費を差し引いたものが利益なので、収入から支出を差し引いたものは家計の利益。
そうして利益を生み出しながら、資産の最大化を図る。
そういうふうにして、安定した財務状態を作っていく。
利益を追求し、企業価値を高めるのが企業の目的。
家計でも、利益を追求しながら資産の最大化を図るのが目的にもなる。
家計管理は、その性質上、「なんとなく」でやるものではないんです。
家計管理で未来が変わる
今どういう家計管理をするのか、これからしていくのかで、未来は変わります。
大げさだと思いますか?
実際はそうなんですよ。
お金というのは、長期的に考えるべき問題。
これから行っていく小さな選択の積み重ねが、何年、何十年と経つと、とても大きな結果となって表れてくる。
チリも積もればなんとやらですね。
簡単に考えればわかると思います。
今から少しずつでも貯金して、それを何十年も続けるのと、余ったお金を全て消費や浪費に使ってしまい、それを何十年も続けるのとでは、将来の経済力に圧倒的な差が出ます。
それに、「そのうち貯金しよう」なんて考えは禁物。
習慣化というのは怖いものです。
いい習慣を身に付ければすごくいいんですが、悪い習慣を身に付けてしまうと、悪い結果を生み出し続けてしまう。
消費や浪費の習慣が付いてしまうと、なかなかそこから抜け出せないものです。
そのうち、「いつかは貯金するようになるさ」という誤魔化しをするようになり、習慣は抜けにくくなる。
悪い週間は早急に改善したほうがいいでしょう。
逆に、必ず貯金し、それを絶対に使わないような習慣を身に付ければ、将来的にずっと有利になる。
月々ではたいした差がなくても、それが何十年という単位になると、とてつもなく大きな金額になる。
いい習慣も、悪い習慣も、日々の行動や考え方からくるものです。
「いつか貯金しよう」なんて考えていないで、今やりましょう。
今月からでもすぐに始めましょう。
ドラッカーは、「未来は明日作るものではなく、今作るものだ」というようなことを言っています。
「そのうち・・・」と先延ばしにしていると、結局何もできずに終わってしまうんです。
毎日の行動は、考えてみると微々たるものかもしれません。
でも、それが未来を作っていき、今何をやっていくかで、未来は大きく変わるんです。
衝動的な無駄遣いを一回やってしまうと、それが習慣になるかもしれない。
収入の範囲を超えた支出になれてしまうと、そこから抜け出せなくなるかもしれない。
そういう「まあ、大丈夫でしょう」という安易な考え方から生まれる行動が、これからの未来を作っていくんです。
戦略を立てよう
理念、目標、現常認識、アイディア、戦略、実行、結果分析。
経営は、これらの要素で進んでいきます。
家計管理もこれらの要素を含んで行っていくべき。
自分たちがどういう人生を送りたいか、どう生きたいかという理念を考える。
どれくらいのことを、いつまでにやるかという「期限付きの目標」を立てる。
そのためにはどんなことができるかというアイディアを考える。
どうやって目標を達成していくかという具体的な戦略を立てて、やることをリストアップする。
そして、行動していく。
行動して得た結果を分析し、目標や理念を意識しながら、新たな戦略を立てる。
家計管理も、これくらいのことをやるべきです。
お金のことは、人生に深く関わってきます。
なのに、多くの人はお金の教育を受けていないため、安易な行動をしてしまう。
それが未来を作っていくと気付いていても。
家計管理は、死ぬまでずっとやり続けないといけません。
企業は倒産したり、買収されたり、精算したりもできます。
しかし、家計は破産を許されません。
常にあとがない状態で戦わないといけないんです。
その点を考えると、家計管理はとても重要だと気付けるでしょう。
多くの人は、目標をしっかりと持たずに、なんとなく生活してしまっています。
賢くないわけじゃない。
賢い人はたくさんいるのに、認識が甘いために、賢く生きることができない。
なんとなくの目標はあっても、日々の生活に流されて、ちゃんと戦略を立てたり、行動しない人がとても多いんじゃないでしょうか?
それって、なんかもったいない気がします。
せっかくの可能性を、一度きりの人生で無駄にしていいわけがありません。
将来なりたい姿があるのなら、問題を分析し、しっかりと戦略を立て、行動しないといけない。
そのためには、習慣を捨てないといけない場合もたくさんある。
多くの人は、悪い習慣を捨てることができない。
習慣化して「当たり前」と思ってしまっているから、現状を変えることができないんです。
人は変化を嫌いますからね。
なんだか話がそれたように感じるかもしれませんが、家計管理とはこういう仕事なんです。
目標や戦略や行動などがとても大事になる。
正に、企業経営と同じような性質がある。
日々の行動や、何気なく続けている習慣が、これからの未来を作っていく。
将来の経済力は、ここをどう意識しているかでかなり変わってきます。
だからこそ、家計管理を甘く見てはいけないんです。