仕事や家事、遊びなど、僕たちは日々いろんなことをしています。生活していく中で悩んだり、考えたり、行動したり。
考えること、行動することは大切。それによって多くの成果を出せるわけだし、何もしなければ何も始まらない。僕たちが日々どう生きるかによって、僕たちの未来は変わってくる。
しかし、人間の体力や精神力には限界があります。それは、あなたも承知している通り。
ずっと仕事をし続けられる人間なんかいないでしょう。ずっと何かをやり続けることは不可能に近い。
睡眠を取らないと生きていけないのが人間ってものですから。それに、ずっと仕事のことやお金のことばかり考えていても精神的に疲れてしまう。
だからこそ、休日とか休憩は大事なんです。そんなこと、今更言わなくても実感していると思いますが。
しかし、「頑張ってたくさん働かないと稼げない」とか「休んでいる暇なんかない」と言う人もたくさんいるのが現実。 何かをやり続けないと不安になる。
何かを失いそうで怖い。そんな心理から、多くの人は無理をしてしまう。それを自分で選んだ場合もあれば、会社から命令されて「評価を下げられたくないから」という場合もある。
効率化と休むことの大切さの関係
休むことというのは、仕事やお金のことを考えても非常に効率的なことなんです。人間の性質を考えればこれは当たり前のこと。
無理をして仕事をしたり、お金のことを考えてばかりだとどうなりますか?仕事なら、疲れや眠気によってその先の仕事のパフォーマンスが大きく下がったり、集中できなかったりする。もしかしたら、過労で倒れて、しばらく仕事すらできなくなるかもしれない。「過労死」なんていうものがあるように、無理して働いてもいいことなんてほとんどないんです。
お金のことばかり考えたり、悩んだりしていると、価値観がお金に支配されてしまう。お金のことが気になり、些細なことで精神が揺れてしまい、周りにも悪影響を及ぼす。こんなことをしていると、いろんなものが壊れていきます。
多くやればいいってものじゃない。「結果の80%は、わずか20%の要因によって生み出されている」という「パレートの法則」が世の中に当てはまるように、僕たちは成果の出ないことに多くの時間を使ってしまっているんです。何かをするときに考えてみてください。「この行動はどんな成果を出すのだろう?」と。
僕たちは、本当に無駄なことに時間をたくさん使ってしまっている場合が多い。
つまり、ただがむしゃらに頑張っても、それが成果を生まない行動だったら、何の成果も生まれない。
無駄なことを多くやって無理をしても、無理をして無駄なことを多くやっているに過ぎない。「頑張らないヤツは駄目なヤツ」なんてどうでもいいんです。どちらかと言うと「無駄なことを無理してやりまくっているヤツは駄目なヤツ」なんです。頑張って、無理をして、多くの時間働けばいいんじゃない。成果の出る行動が何かを考え、その行動に焦点を当てて行動する人間こそ優秀なんです。
だからこそ、「考える」という作業を無視してはいけない。
そして、考えてみると、休みも大事です。無理をして、へとへとになって、イライラしながら仕事をしたりして、その仕事はどんなものになるでしょう?気持ちの入らない、体力が残っていない状態で行える行動なんて、そのパフォーマンスはたかが知れています。
低いパフォーマンスの仕事をずっと続けるよりも、こまめに休憩して、高いパフォーマンスの仕事をやり続けたほうが、仕事の効率は上がる。休憩や休日も取らないで、自分を苦しめながら低いパフォーマンスの仕事をやり続けるのは、効率的ではありません。
だから、仕事の効率化、行動の効率化を図るのなら、「休む」という行動も必要になる。「休む」という行動が高いパフォーマンスへと繋がるなら、休むことは決して無駄ではない。「休むことは無駄」なんて考えるのは、効率を悪くしてしまうだけです。休まないから、多くの無駄が生まれてしまうことだってある。人間には限界があるんだから。
「休む」という選択肢だって、立派な効率化の手段なんです。
精神を休ませることも大切
休みの日に勉強したり、自分を高めたりするのはとても素晴らしいことです。しかし、きちんと「休みっぽい休み」も取らないといけません。努力ばかりでは、やはり疲れてしまいます。どこかに遊びに行ったり、旅行に行ったり、飲みに行ったりして、気分をリフレッシュすることも時には大切なんです。
大事なのは「考えない」こと。
いつも仕事のことが気になったり、お金のことが気になっていると、遊んでいるときにも気になってしまう。それでは、精神的に休まらず、ストレスが溜まってしまう。ストレスがどんな影響を与えるかなんて、もう体験しているんじゃないでしょうか?
とにかく、「今から休む」とか「今日は一日休む」と決めたら、それをやり通すんです。休むなら、仕事とかお金とかを忘れてとことん休む。
これは目標を達成するための行動と同じです。プランを立て、プランの通りに行動する。「休む」というプランを立てたのなら、とことん休めばいい。その先に行動のしっかり計画していれば、休みのときにいちいち考えたり、悩んだりする必要なんてないんです。
未来は今の積み重ね。未来を支配しているのは、今です。今どうするかで、その先の未来は決まってしまう。
ちゃんと休まなかったら、「ちゃんと休まなかったことによって疲れてしまっている未来」が確定してしまう。疲れていては、ちゃんと動けない。ストレスが溜まっていたら、いろんなものに悪影響が出る。
行動も大事ですが、休むことも同じくらい大事。睡眠も、休日も、休憩時間も。ドラゴンボールの「魔人ブー」みたいに10秒寝れば全快の人がいれば、別に休みなんてどうでもいいのかもしれません。しかし、そんな人はいません。
行動に重点を置きすぎて、「休むことの大切さ」を忘れている人が多いような気がします。休むことも仕事のうち。休むことも人生の一部。
睡眠も、休日も、休憩時間も、その先の行動をしっかり行うためのプロセスなんです。「頑張り続けることだけが美学」なんて、とても効率の悪い考え方でしかないんです。