家計簿で支出を細かく分類していると、面倒臭くなりませんか?
面倒になると、続けられなくなる。それでは、せっかくのお金のトレーニングができなくなってしまいます。
収支の記録は、単純でいいんです。必要なことだけがわかればいいんです。
「食費」や「消耗品」、「水道代」とか細かく分けるのではなく、「それがどういう支出か?」というのに注目するようにしましょう。
支出の性質を知る
支出には、大きく分けて3種類があると思います。
1、払わないと大きな問題が発生する支出
2、変動の大きい必要な支出
3、必要性がない支出
こんな感じで。
僕が推奨している支出の記録方法は、こういう性質を重視したものです。
収支の記録を見て、家計改善を図るなら、「どういう支出があるのか?」というものに注目したほうが良い。
必要性がない支出が多いのに、必要な支出を抑えようとするのは、何か間違っている。だから、「どういう支出が多いのか?」ということを知るのは大事なことなんです。
払わないと問題の発生する支出とは?
例えば、家賃や住宅ローンを払わないと、「衣食住」の「住」の部分に大きな問題が発生しますよね。それ以外にも、固定資産税や修繕費などを無視しては、自分の住まいに大きな問題が発生してしまう。下手をすると、今の家に住めなくなってしまいます。
水道高熱費なんかも、支払わないと、電気やガス、水道などを止められてしまう。大切なライフラインが無くなってしまう。これも大きな問題ですよね。
他にも、ケータイ代・ネット代・電話代のような「通信費」も、支払わないと、今までのように使えなくなってしまいます。
借入金なんかも、厄介なもの。これをきちんと支払わないと、罰則として多くのお金を支払う必要があったり、場合によっては破産申請をしないといけなくなったり、大変です。
こういう、「支払わないと大きな問題が発生する支出」を、僕は「純固定支出」として分けるようにしています。
それ以外の必要な支出とは?
食費や、洗剤などの消耗品などは、「変動しやすい必要な支出」として分けています。食べないと生きていけないので、大きな問題を発生する可能性は秘めています。
食費なんかは、たまに奮発したりすると、金額が大きくなってしまう。そういうものも「支払わないと大きな問題が発生するもの」として考えてしまうと、管理が甘くなってしまうかもしれません。
消耗品なんかもそうです。消耗品には、洗剤や化粧品、ティッシュなど、生活に必要なものが含まれます。
消耗品も、奮発するとただの「浪費」になってしまいますよね。
こういう変動の激しい支出と、家賃や住宅ローンのような「固定的な支出」を分けることによって、家計の問題がわかりやすくなると思います。
必要性のない支出を知る
遊び代、ゲーム代、飲み代、趣味のための支出などなど。こういうものは、別に払わなくても大きな問題は発生しません。
支出を減らそうと思ったら、まずはここに注目すべき。必要性がない支出を減らすことが、「無駄遣いを減らす」ということに繋がります。
まあ、「デート代をケチると、彼女と上手くいかなくなる」などの問題もあると思いますので、その辺は考えていきたいですね。
家計改善のために
収支のバランスが崩れると、どこかに歪みが生まれ、「収入の範囲内で生活する」という当たり前のことができなくなってしまいます。
こういうときに、「改善」が必要になりますよね。
支出を種類別に分けて記録しておくと、改善計画が立てやすいんです。
必要な支出よりも、必要性のない支出のほうが多いなら、趣味や遊び、外食などに使うお金を減らす必要があるかもしれない。
変動的な固定支出が多いなら、買う消耗品の価格や、選ぶ食材などを考え直す必要があるかもしれない。
純固定支出が多いなら、引越しが必要だったり、通信費を見直したり、ローンの早期返済を考えたりする必要があるかもしれない。
どこに問題があるのかを見つけ、改善を効率的にするために、支出を種類別に分けることは大事なんです。その種類というものも「それがどういう支出か?」というところ。食費とか水道光熱費とか、そういう分け方はそこまで必要じゃないんです。