たまにありますよね。「週刊少年ジャンプ」にひもがかけられていて立ち読みできないコンビニ。まあ、ジャンプだけじゃなくいろいろな雑誌にひもがけしているコンビニは結構あると思います。
あれって、何の目的があるんでしょうね?
ジャンプを立ち読みじゃなく、買ってほしいのか。立ち読みによって汚されるのが嫌なのか。
ふと思ったんですが、立ち読みをできなくすることで逃すお客さんもいるんじゃないでしょうか?
立ち読みができなくなるとそのコンビニに行かなくなるかも
ジャンプは毎週月曜日に発売されます。僕は、立ち読みするために近所のコンビニに通っていたのですが、あるときからそのコンビニがジャンプにひもがけするようになりました。
そしたら、どうしたか。
僕は、ジャンプが立ち読みできる別のコンビニに通うようになりました。どちらのコンビニでもジャンプは買わないのは同じなんですが、ジュースを買ったり、お菓子やタバコを買ったりはしていました。つまり、ジャンプにひもがけしてしまったコンビニは僕という一人のお客さんを継続的に逃すことになってしまったわけですね。
そのコンビニには、「ジャンプの立ち読みができる」という価値がありました。しかし、その価値は失われてしまった。ジャンプが売れないからなのか、他の目的があってかは知りませんが。
価値があれば、店に足を運ぶ。もしかしたら、のどが渇いていてジュースを買ったり、お腹が空いていてお弁当やお菓子などを買ったかもしれない。これは、僕に限った話じゃないと思います。ジャンプの発売日になると、立ち読みしている人が結構いますよね。そういう人たちにとっては、立ち読みができることに価値を見出しているのかもしれません。
ジャンプが集客の道具にもなる?
ジャンプの立ち読みができるという価値があることで、それが一部のお客さんを集めるのに役立っているとも言えます。
コンビニですから、立ち寄ればちょっとしたものでも買っていくかもしれません。ジャンプそのものは売れなくても。これを、「ジャンプが売れないから」という理由で立ち読みできないようにしているなら、せっかくの集客効果を逃していることにもなる。まあ、地域によって効果はまちまちでしょうし、駅前などの人の出入りの激しいコンビニなら理解できる部分もあります。
ジャンプそのものが売れなくても、ジャンプの立ち読み目当てに来たお客さんが別のものを買っていってくれるかもしれない。
見方が変われば、価値の在り処が変わる。そういうものだと思います。
だから、ジャンプの立ち読みをできないようにしているコンビニによっては、一つの集客の手段を逃している可能性がある。ジャンプを売りたいがためにそんなことをしているなら、それはもったいないと思う。それを言いたいだけです。
人が集まればお金も流れやすくなる
ビジネスは人です。これはなかなか否定しづらい原則だと思っています。
売ることに専念しないで、お客さんを集めることも大事な場合もある。目的のものが売れなくても、お客さんが予想していなかった価値を見出してくれるかもしれません。人が集まる場所には、価値も生まれやすくなる。そうすると、お金も流れやすくなる。かもしれない。
「予期せぬ成功は、イノベーションの機会だ」とドラッカーも言っているように、何でも自分の思い通りにいくとは限らないし、思わぬ成功が思わぬ成果へのキッカケという場合もある。
ビジネスに向き合うとき、視野を広く持つこと。これは本当に大事なことなんだと思います。
マニュアル通りにいかないこともある。だからこそ、マニュアル通りにいかないことを「機会」と捉えることも必要になってくる。
要は、「ビジネスは面白い!」ということ。それを言いたかっただけです。