借金

債務超過とは。意外と知らない借金の落とし穴

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貸借対照表(バランスシート)の問題でよく出てくる債務超過という言葉。

貸借対照表は、資産と負債の状況を表しており、貸借対照表を軽く眺めるだけで、その会社や個人の財務状況が何となくわかる。

その会社の財務は健全なのか、危険なのか。潰れそうなのか、就職して大丈夫なのか、投資するリスクは高いのか。

これは、会社だけじゃなく、個人の家計でも言えること。収支を管理している家計はそれなりに多い。しかし、資産と負債を考慮している家計は、そんなに多くないように思う。

債務超過というものを知っておけば、貸借対照表上、つまり、資産と負債のバランスを見る上で、注意すべきことの一つが簡単にわかるようになる。しかも、債務超過は、場合によっては非常に大きな問題になりうる。そう、債務超過は、破産の原因にもなるものなんだから。

債務超過とはどういう状態なのか

債務超過とは、簡単に説明すると、「資産よりも負債のほうが多い状態」のこと。

資産と負債の状況を表した貸借対照表の中には、資産合計から負債合計を差引いた「純資産」という項目が表の右下に記載されている。

この純資産がプラスなら、「負債よりも資産のほうが多い状態」なので、その会社を清算したとしても、資産は残ることになる。純資産がしっかりある状態なら、「財務状況はある程度健全」という判断もできる。

逆に、純資産がマイナスだと、「資産よりも負債のほうが多い状態」、つまり、債務超過になる。

債務超過とは、資産(現金や預金、有価証券や不動産など)の合計金額よりも、負債(買掛金のような短期負債や長期借入金のような長期負債)のほうが多い状態。

借金が多いのは危険だ。債務超過は解消すべきだ。そういう意見もある。

言うまでもないかもしれないが、債務超過のどこが問題なのか。簡単に説明しておきます。

債務超過とは問題なのか

債務超過の状態だと、例えば、借金の返済に利用していた収入が完全なくなってしまった場合に、大きな問題になりやすい。

収入がなくなっても、借金の返済は必要。しかし、頼みの収入がない。そうなると、手持ちの資産を使って返済を行うことになる。貯めていた現金や預金を使う、有価証券や不動産を売却するなどして。

ただ、債務超過の状態だと、手持ちの資産を使って返済しようとしたところで、完済できるわけじゃない。資産よりも負債のほうが大きいわけだから。

資産が5000万円あり、負債が7000万円あったとすると、資産を使って返済できるのは、5000万円まで。残りの2000万円は、返済の目処が立たない。資産は使い果たしたし、頼みの収入もない。こうなると、破産や倒産の道を歩むしかなくなってくる可能性が高い。

当たり前だが、借りたお金はしっかり返さないといけない。負債と同額以上の資産を持ち合わせていないと、返済能力に疑問を持たれても、仕方のないことだと思う。

まあ、こういう問題があるので、世の中には「担保」という仕組みが存在しているのかもしれないが。

それに、上場企業が債務超過に陥ると、上場廃止になる可能性もある。債務超過に良いところなんてあるんでしょうかね。

投資家から見た債務超過とは

出資して還元を受けられないような会社、もしくは、出資した資金を回収できないような会社に資金を預ける投資家は、そんなに多くないでしょう。

もし、出資した会社が倒産なんてしたら、投資家は多大な損害を受けることになってしまう。そう考えると、債務超過の会社に投資するのは、なかなかリスクの高いことのように思える。

現に、「賢明なる投資家 - 割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法」の著者、ベンジャミン・グレアム氏は、資産と株価の乖離を気にしていた。

純資産と時価総額の乖離から割安感を見出したり、正味流動資産額(流動資産-負債総額)と時価総額の乖離から割安感を見出したりと、資産に重点を置いて投資判断を行っていたふしが見られる。グレアム流を意識するなら、債務超過の会社は、投資候補から除外されてしまうでしょう。

まあ、これが債務超過の問題と直結するかどうかは微妙なところかもしれない。しかし、偉大な投資家の一人は、資産と負債と株価の問題をそれなりに気にしていたと言えるでしょう。

それに、ベストセラーの「金持ち父さん貧乏父さん」で有名なロバート・キヨサキ氏は、著書「金持ち父さんの投資ガイド 上級編―起業家精神から富が生まれる」の中で、「負債比率は1以上は必要だ」と説いている。

負債比率は、負債総額を純資産額で割って求める。つまり、負債比率が1以上になるには、負債総額と同額以上の純資産額、もっと言えば、負債総額が資産総額の半分以下でなければならない。債務超過の状態では、これはとてもじゃないが当てはまらない。

このように、偉大な投資家たちの中にも、資産と負債の問題を気にしている投資家たちがいる。

しかし、債務超過の会社が債務超過から脱出すると株価が跳ね上がることもある。実際に、そういう会社に投資しても利益を得ることが可能ではある。

確かに、債務超過の会社に投資するのはリスクが高いかもしれない。ただ、「債務超過の会社に投資したら絶対に損をする」とは言い切れない現状も存在する。

家計の借金と債務超過

冒頭でも書きましたが、債務超過は、別に会社だけの話ではない。個人の家計だって、貸借対照表は作れるのだから。ただ、書き入れる項目が会社とは違うだけであって。

家計管理では、資産と負債のことも考えてみる必要があると思う。

単純な話、借金があればあるだけ、どれだけお金を稼いでも、借金の残高分は返済によって吸い取られてしまうという問題がある。

これは、奨学金によって、社会人のスタートから数百万円規模の借金を抱えているような人には、頭の痛い問題だ。親の経済格差というものは、子供にも少なからず影響してしまう。

それに、住宅ローンのようなものも、注意が必要。もし、リストラや会社の倒産などによって収入がなくなってしまった場合、手元に預金などの資産がないと、住宅ローンの返済が滞ってしまう。

すると、最終手段として、「住宅」という不動産を売らないと、住宅ローンの返済ができない、なんてことになりかねない。

消費者金融やクレジットカードの借金がある場合も、注意が必要。もしも、債務超過にいつの間にか陥っていると、収入が途絶えた途端に、自己破産や夜逃げという、できれば経験したくないものが、選択肢として浮上してくるかもしれない。

家計管理において、収入と支出の管理はしっかりしていると思う。ただ、それだけじゃなく、今の預金残高やローン残高などもしっかり把握し、資産と負債のバランスを矯正していったほうが、将来の金銭的リスクは小さくなると考えられる。

債務超過に気が付けるか

債務超過は、気にしなければ、別に気にはならないかもしれない。しかし、債務超過が「大きな問題」として浮上してくる場面が、この先にあるかもしれない。

債務超過は、上場企業にとっては、大きな問題かもしれない。でも、中小企業にとっては、当たり前かもしれない。ましてや、一般家庭においては、気が付きもしない問題かもしれない。

知っていても、気が付いていても、そうじゃなくても、「債務超過」という問題がそこにあることに変わりはない。落とし穴は、埋まっていて見えないだけかもしれない。

せめて、「どこに落とし穴があるのか?」を知っておくだけでも、今後の選択肢に大きな違いが出てくるものだと思う。

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