あなたは、学生と社会人の違いって何だと思いますか?
社会人だと、学生の頃のように気軽にオールで遊べたり、長期の旅行に行ったり、長時間寝たり、寝坊したり、自分の気分で休んだり・・・ということができなくなってくる。
また、社会人は、学生の頃に比べると、会社の人間と交流する機会のほうが圧倒的に多いので、環境を間違えると、気の合わない人たちと長時間一緒にいることになりかねない。
それに、マナーだの、責任だの、税金だの、年金だの、いろいろな問題も出てくる。
学生と社会人には、多くの環境の違いがある。でも、今回の記事は、学生と社会人の心構えの違いを知ることから生まれる生き方の違いと、得られるものの違いについて書いておきます。
学生と社会人の決定的な違い
学生と社会人には、環境以外にも、決定的な違いがある。
それは、学生は「守られる存在」であるのに対し、社会人は「守る力を持つべき存在」というところ。
学生時代は、いわば練習みたいなもの。別に、大きなミスをしても、親あたりが責任を取ってくれる。犯罪に関わるのは別ですが、「お金がない」とかの問題は、親が何とかしてくれる場合が多い。
学費や生活費は、親が何とかしてくれる家庭が多いし、欲しいものがあったら、親にねだることだってできなくもない。
それに、学生は、あまり責任がない。だって、守られる存在だから。
オールで遊んで、次の日がダルければ、休む。そんなことをしても、大きな問題にはならない。
でも、社会人は、そうはいかない。
ダルいからという理由で会社を勝手に休めば、クビになる可能性が高い。責任があるから、責任を果たせない人間は、信用を失くす。信用を失くした人間には、お金が払われない。
それじゃ、困る。
社会人になったら、いつか結婚するかもしれない。自分の家庭を持つかもしれない。親孝行もしたいかもしれない。
そんなとき、信用がなく、お金を稼ぐ力がなかったら、困る。そうなったら、借金まみれになるか、親のすねかじりばかりして、いつまでも自立できない学生気分の社会人になってしまう。
そう、学生と社会人の決定的な違いは、「自立」にある。
学生は、別に、自立してなくてもいい。学生は、守られる存在なんだから。
でも、社会人になったら、自立しないとやっていけない。自立しないと、いつまでも他人に助けてもらうことになってしまう。
社会人は、守られる存在じゃない。そう認識しないと、いざ助けてくれる人がいなくなったときに、大変なことになってしまう。
学生気分の社会人と、自立した社会人の違い
正直なところ、いますよ。社会人になったのに、いつまでも学生気分でいるような人。いつまでも親からの援助を受けて生活している人。
まあ、別にいいのかもしれません。それでやっていけてるのなら。
でも、これだけは言える。いつまでも他人に頼っているような社会人、学生気分から抜け出せない社会人は、自立できない。
誰かに依存することでしか生きられないから、「強さ」を得る機会を失ってしまう。
頼れる人がいる、頼ることに慣れてしまうと、「甘え」が生まれる。この「甘え」があるのとないのとでは、意識に大きな差が生まれる。
意識に大きな差が生まれると、決断に差が生まれる。社会人には、厳しいように見える決断をするべきときがある。甘えがあると、厳しい道に進もうとはしない。だって、誰かが助けてくれるから。
決断に差が生まれると、行動に差が生まれる。行動の差は、経験の差、能力の差、生き方の違いなどを生み出し、その人に直に響いてくる。
この違いは、結構大きい。例えるなら、練習をサボってばかりのスポーツ選手と、練習の重要性を理解し、練習に真剣に取り組むスポーツ選手のような。
社会人は、「強さ」を求められる場面が多々ある。仕事でもそうだし、結婚するときなど、「強さ」がないと乗り越えられない場面、たどり着けない領域のようなものがある。
他者依存から抜け出せないと、自立できない。親などに頼るのは、楽でいい。
でも、長期的な人生を考えたとき、「自分のことは守れて当たり前。それに、誰かを守る力も持って当たり前」のような強さを持っていないと、どこかでつまずく。もしかしたら、後悔する。
学生も社会人も競争の中で生きている
なぜ社会人は自立するのかが大事なのか。その答えは、「競争」にあります。
社会は、容赦のない競争社会です。能力の高い人間だけが得られるお金、仕事、生活、人脈などがある。
綺麗事を言う人はたくさんいますが、実際のところ、社会の競争に勝っていかないと、やりたい仕事もできない、欲しいだけのお金ももらえない、理想の生活ができない、憧れのあの人と一緒になることはできない。
現実は、そんなに甘くない。だって、競争社会。平等なことなんて、そんなにない。
力を持った人間だけが、強さを持った人間だけが、欲しい物を独占できる。世の中なんて、実際はそんなもの。
だから、勝たないといけない。そのための強さを身に付けないといけない。誰かに甘え、いつまでも自立できないと、その強さを身に付けることができない。
だからこそ、社会人は自立することが大事になる。何よりも、あなた自身の為に。
でも、考えてみれば、学生のときから、この原理原則は変わっていない。
成績が優秀な人、能力の高い人だけが、自分の好きな道へ進める。だって、それだけ選択肢が広くなるから。
人間の社会なんて、何だかんだで競争社会じゃないですか。強い人、能力の高い人、経済力の高い人だけが、自分の好きなように世の中を渡ることができる。
それに、歴史は言っている。格差を失くし、誰もが平等になることを目指した共産主義は、破滅する運命にあるらしいと。
自立した社会人になるのか、学生気分に依存するのか
社会は、競争社会。強い人が勝ち、弱い人は負ける。そして、勝つことができれば、選択肢が広がり、自由に生きる権利に近づける。
社会なんて、そういうものだと思いませんか?あなたの意見はどうでしょうか?
学生時代は、好きなようにやっても、ある程度は許される。
でも、社会人は違う。
自分の好きなように生きるためには、どこかで「力が必要だ」と気付くときがある。お金も、時間も、環境も、自分の力がないと、手に入らないことに気が付く。
どこかで、本気で力を付けるべきポイント、強さを身に付けるべきときがあることに気が付く。
そんなとき、どうするのか。学生気分のままでは、誰かに頼って逃げたり、ダルいから踏み込まないようにしてしまうかもしれない。
でも、それじゃ、競争社会の中で、「負け組み」になってしまう。
学生と社会人の違いを知ることで、生き方を学べる。若い人なら、これから実感していってもいいかもしれない。
でも、勝負時は、突然やってくる。そんなとき、学生と社会人の違いを知っているのとそうでないのとでは、決断に差が出てくる。決断の差は、行動の差を生み、結果の差を生み出す。
この社会は、競争社会。どんな生き方をするのかで、得られるものが大きく違ってくるものです。